紅い月
「懲りぬ奴等だな。解った。相手をしてやる。その代わり死ぬ覚悟で来い。」





凛はそう言うと身を翻し迫ってくる相手の刀をサッと避ける。






ズサッーーーーー




「ぐっ・・・・あぁ!!!」








ブシュッと言う鈍い音と共に地面が真っ赤に染まる。







「うっ・・・うわあああああっ!!!!」






最後の一人、凛が視線を移すと男は慌てて走り去ってしまった。






「っごほっごほ・・・」






「凛さんっ!!大丈夫ですか?」






懐紙で刀についた血を拭っていると咳が出た。






慌てて松本が駆け寄りふら付いている凛の身を支える。





「平気です。それよりあの親子は?」









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