紅い月
「凛・・・・」




「だから、ここを出た。労咳は移る。私はこれ以上周りに迷惑を掛けたくない。逝くときくらい、周りに迷惑を掛けたくない。」





「っっ!バカか!お前は!!」







凛がそう言った刹那、中岡がそう怒鳴り凛の頭をぺシっと軽く叩いた。




「なんぜよ!!おまんばっかいい格好しよって。迷惑?そんなモン気にすることなんかないぜよ!」







「なっ・・・・」








急に怒り出した中岡に流石の凛もたじたじの様だ。

















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