紅い月

大阪へ

「大阪ですか?」




蒸し暑い六月のある日副長に呼ばれ部屋に行くとそう告げられた。




「あぁ、芹沢さんがどうしてもおめぇを連れて行きてぇんだと。」





不機嫌そうに煙管を咥えそう言う。





「そうですか。わかりました。では失礼します。」





それだけ言うと副長室を後にした。
























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