紅い月
私はそれだけ言うと襖の隙間から覗く少し紅く染まった月を見た。







「長人に斬られたっ!?でも何故・・・・」








「おめぇ・・・・いってぇ何モンだ・・・?」







「・・・六年前、両親が長人に殺された。私は二人の仇(かたき)を取る為に仲間の振りをして長州邸に潜り込んだがバレて斬られた。そしてここで助けられた。」








「そんな事が・・・・」





近藤はそう言うと哀れみの瞳(め)で私を見た。







「・・・」







土方は無言のまま。








暫くの沈黙の後近藤が口を開いた。







「なァ?トシ、凛殿をここに置く事はできないか?」






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