魔女のカウントダウン☆

捕われた心


・・・幸也・・・・


雅彦が、また 語り始める。

めるは、俺の横で瞬き1つせず、雅彦の話に耳を傾けていた。


肩迄、伸びた栗色の髪

出逢った時は、ボブスタイルだったよな…と思い出す。

だけど、キラキラ輝いてる大きくパッチリと開いた目と、勝ち気そうに見える、少しだけ口角のつり上がった唇は、変わらない。


正直言って、見た瞬間から、一目惚れだった。


雅彦の言う通り、スキーなど、全くやった事の無い、初心者の俺に、めるは 一生懸命に指導してくれた。

一目惚れした女に、カッコ悪い所ばかり見せて、穴があったら入りたい位だったけど、める…俺は、2年前 あのゲレンデで、ずっと、お前にドキドキしてたんだ。

お前と会話を交わす度に、信じられない程、急速にお前に惹かれてゆく



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