魔女のカウントダウン☆
いつの間に、眠ったのか
閉じた瞼の裏側に光を感じて、そっと目を開けると
カーテンを閉め忘れた窓から、朝の眩しい光が射し込んでいた。振り向くと、幸也の寝顔がある。思わず笑みが零れた。
身体を起こして、伏せた長い睫毛に、そっと指先を伸ばすあたし
『うーん』
と、寝返りをうつ幸也
回り込んで、彼の寝顔を眺めた。
僅かに、動き出した幸也の唇
何か…言っている。
また、ゆいの夢でも 見ているのだろうか?
あたしは、カメにやきもちを妬きながら、彼の口元に耳を近づけた。
聞こえてくる、幸也の寝息
再び、動いた唇
『め・・る』
『えっ?』
その時、確かに彼は、あたしの名前を呼んだ。
『め・・る』
何度も、囁かれる自分の名前
あたしは、何時までも、彼の口元に耳を近づけて、その甘い、ハスキーボイスを訊いていた。
(カメに勝った!何となく気分がいい!)
その後
朝食の為、みんなで、ロビーに降りると、あたしは、以外な人物を発見して、絶叫した。
支配人と笑顔で話す
若作りな、中年夫婦
『あれ、めるの両親じゃん!!』