魔女のカウントダウン☆

歩夢と一也、加奈と哲太も続いて、車外に出る。

あたしと幸也は、顔を見合わせて

『寒いから、辞めようよ〜』と言いながら、車から降りた。

みんな思い思いにチョークを持ち、黒板に落書きをしている。

最後に『お前達も書けよ!』とチョークを渡された。
何を書こうかと迷っていると、『待ってらんない、寒すぎるう〜!!』

肩を震わせながら、みんなが、次々に車内に駆け込んだ。

取り残こされる、あたしと幸也

あたしは、幸也を一瞬見ると、いい年して、かなり恥ずかしかったけど、相合傘を黒板に書いた。

傘の下に、めると自分の名前を書く…。

すると、今度は 幸也があたしの手からチョークを奪い、めるの名前の横に幸也と書いた。
本当に、これじゃ、うぶな高校生、いや、中学生のようだ。(いやいや、小学生か?)掲示板の隅に小さく書いた相合傘、かなり赤面しながら、めると幸也の文字を、無言であたし達は、見詰めていた。


< 47 / 302 >

この作品をシェア

pagetop