魔女のカウントダウン☆
『どうしたの、める そんなに急いで!?』
歩夢が、あたしに訊く
その背後から、美紀と加奈が顔を出した。
『あの…あたし、ちょっと』
あたしは、そう言って 歩夢の横を通り過ぎようとした。
その時
『める、待って!!』
歩夢に手を掴まれ、引き止められた。
『める、貴女まさか、幸也君に会いに行くの?』
『そうだよ』
歩夢からの質問に、あたしは頷いた。
『どうして?明日、あたし達は、東京に帰るんだよ』
『解ってるよ、だから あたしは…幸也に…』
そこまで、あたしが言いかけた時
『会って、幸也君に何を言うの? もう、アバンチュールは、終わったのに…』
加奈が、遮るようにそう言った。
『アバンチュール? 違う 、あたしと幸也は・・』
『違わないよ!める、これは、ここにいた間の事だけで、お互いに、割り切った遊びだったんだよ!』
『そんな事、勝手に決めないで! ・・あたしは…』
『勝手に決めた訳じゃないよ…あたしら、さっき そう納得して、バイバイして来たんだもの』
『バイバイ?』
その時、加奈の横で
『雅彦…』
美紀が、名前を呟きながら、泣き出した。