魔女のカウントダウン☆

『追いかけてたって、あれから雅彦と逢ったの?』


『そうよ、最後の夜、彼から名刺を貰ったでしょ?そのホストクラブって、新宿にあるのよ。で、わたしは通って その店のNO1ホスト、雅彦の客になったの…』


『・・そんな』

ショックで、後の言葉が出なかった。
美紀が、雅彦と東京で逢っていた。これだけでも、ビックリなのに、まさか、ホストクラブに通っていたなんて…。 続けて美紀が口を開く。 あたしの心臓は更なる衝撃に、飛び魚のように跳ねた。


『あの男、客としてのわたしを、この一年、何度も抱いたわ 店の外では冷たい癖に、その時だけは 甘えるように優しかった。わたしは、ずっと そんな雅彦に 身体だけじゃなくて、心を求めてたの…』


『心?』


『そうだよ、める わたしは、心から彼を愛してたの…だから、今は こんな関係でも いつか振り向いてくれるって、信じてた。・・・だけど』


『だけど!?』


『あの人、わたしの事 ウザイって、もう 店にも来るなって言ったの…』


『どうして、そんな事を・・』



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