探偵学園Q
「………は?」



落ち着きを取り戻したメグは眉間に皺を寄せながら僕を見た。

何が言いたいんだ?
まるで僕が悪いとでも言いたいのか。



「…当たり前だろ。あいつは裏切り者だ」

「本気で言ってるの?」

「本気も何も事実は事実だ。あいつは僕たちを裏切って、僕を裏切って冥王星に通じてんだよ!!「じゃあリュウのことを好きだったっていうことも嘘だって言うの!?」




―ズキン


悲痛な声でメグが叫ぶ。

何であんな奴のこと庇うんだ…。あいつは全部嘘を吐いてた。

あの涙も
仲間だって言ったことも、僕のことを好きだって言ったことも。

全部嘘だったのに、なんで。




「…女って怖いなって思ったよ。任務のために、僕に近づくために好意を持ってるふりをするなんて
──パシン!!




頬に激痛が走る。



「……あたし、リュウは違うと思ってた。一番近くでユイのこと見てたリュウなら違うってわかってくれるって思ってた!」



―ドクン

涙をためて僕につめよるメグに胸が大きく波を打った。

やめてくれ…。




「…たしかに冥王星だってことをあたし達に隠して接してた」



聞きたくない。




「それはあたし達を騙してたことに変わりないと思う」




聞きたくないんだ。




「でも……」




だって聞いてしまったら、







「ユイのリュウへの気持ちに嘘なんてなかった!!!」








僕は自分の過ちに気づいてしまうだろうから…







~To Be Continue~
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