さよなら、もう一人のわたし (修正前)
 もし、その答えが確実なら、確実に傍にいられるならあたしは多分それを求めるだろう。

「人を好きになるってさ、苦しいことだよね。何も忘れられなくて、苦しくて」

「まあね。その相手がお兄ちゃんってことがいまいち理解はできないけどね」

 妹の彼女だとそうなのだろう。

「あたしだって何でお母さんがお父さんのことを好きなのかも分からない」

「そんなものか」

 千春はくすっと笑っていた。



「気晴らしに買い物に行かない?」

 千春はテーブルに触れると、立ち上がる。

「どこに?」

「とりあえず近くの町しかないよね」

 あたしと千春はとりあえず出かけることにした。

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