ビターチョコレート
見上げるとやっぱり俊ちゃんの顔は何でここにいるんだよと言わんばかりの冷ややかものだった。
あたしがそんな俊ちゃんの顔をじっと見ていると、俊ちゃんは口を開いた。
「あんた何!?今朝も言ったよな!俺に関わんなって!!こんなとこまで来てマジでストーカーかよ…!!つか何であんたが俺ん家知ってるわけ?」
そんなことを一気に言われて呆気に取られて何も言えずにいると、俊ちゃんはハァーとため息をついてから口を開いた。
「…ちょっとあんた聞いてんの?」
あたしはその声にハッとして慌て答えた。
「やから今朝も言ったやん!!あたしは俊ちゃんの幼なじみやって!!やから俊ちゃん家も知ってるんやんか…!!」
「…どーだか。調べようと思えばいくらでも出来んだろ。」
ズキッ
その言葉を聞いてあたしの胸が痛んだ。
…信じてくれへんねや……。
そう思うとだんだん目頭が熱くなってくるのがわかり咄嗟に俯いた。
…嫌や……こんなとこで泣きたない。
ここで泣いたらもっと俊ちゃんにうざがられる…。
「ホンマやもん…!ホンマにあたし俊ちゃんと幼なじみやもん…!!」
泣きそうになるのを必死に堪えてあたしは言った。
…お願い……信じて………!!
俊ちゃんに信じて欲しくて吐き出した言葉だった。