姪は叔父さんに恋してる


店内は、静かだった。

明かりはついてるけど、お客さんの姿も、店員さんの姿もない。

…もしかして定休日?
それとも予約制とか…?


地元から離れた場所では暗黙のルールが存在していると、小さい頃から頭で決めつけている。

だから私はここにいていいのか否か、迷った。

「……あのー…。」

一応誰かいないか確認しようと思って、私はレジの奥に向かって声をかける。

…ふと、傍の飾り棚に並べられている雑貨が目に入った。


「わぁ……。」


一言で、“可愛い”。

ウサギやハトのモチーフのアクセサリー。
カラフルな小物入れや、造花のコサージュの花畑。

配置も色合いも女心をこれでもかとくすぐる。

そしてどの商品にも、トモミくんと同じライアートの印字が。


順繰りに雑貨を鑑賞しているとぬいぐるみコーナーに辿り着いた。

そこで真っ先に目についたのが


「あ!トモミくん!」


トモミくんと全く同じ、白ウサギのぬいぐるみ。


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