姪は叔父さんに恋してる
「八智絵!止まりなさい!!」
もう駄目だ。終わりだ。
このまま捕まったら、私はきっと叔父さんに見捨てられる。
そして、それよりもつらい現実を突き付けられる。
…そんなのは嫌!
「…思い通りにならないなら…
叔父さんを、手に入れることが出来ないなら……。」
私は咄嗟に、工事現場の入り口に滑り込んだ。
すぐ後に叔父さんが続く。
「八智……っ、」
そして、
叔父さんが私の名前を呼ぶより早く私は…
「…………。」
角材や鉄骨と一緒に置かれていた鉄パイプを一本、握り締めた。
「…八、智絵…?」
その鈍色の輝きに、愛する叔父さんの姿を映して、
私は振り返った。
そのまま、鉄パイプを強く強く握る。
持ち手が、僅かに変形するくらい強く…。