姪は叔父さんに恋してる
当たる寸前、私の耳から全ての音が消滅した。
叔父さんの死ぬ瞬間の音を聞きたくないから、意識が音をシャットアウトしてるんだ。
振り下ろした鉄パイプは叔父さんに命中し、
そして、元の町の喧騒が耳に戻ってきた。
「……っ…!」
でも、これは誤算だった。
私が額に当てたと思った鉄パイプは、寸でのところで叔父さんの手に受け止められていたのだ。
「くっ………。」
私以上に鉄パイプに力を込める叔父さん。
ブルブル震える叔父さんの手の平からは、一筋の血がツウッと流れ出る。
「……叔父さ…なんで…?」
私はただ、状況が理解出来なかった。
なんで、大人しく叩かれてくれないの…?
私もう、他にどうすればいいのか分からないのに。