姪は叔父さんに恋してる


言い分を伝え終えて清々しさを覚える私とは対照的に、お父さんは困惑の表情で言葉を失い、徐々に徐々に…怒りの矛先を叔父さんへ向けてきた。

「…昔から、貴様が気に食わなかった。俺の家族に触れた時点で、何度殺そうと思ったことか…。
挙げ句には、大切な一人娘を奪うのか。どこまで貴様は、八智絵を振り回せば気が済むんだ…!?」


言葉は叔父さん一人に向けられたものだったから、答えるべきは叔父さん。

「…ごめんなさい、照義義兄さん…。」

あっさりとした謝罪の言葉に、私は嫌な予感を抱く。
まさか叔父さん、今更無かったことには…しないよね?

でもそんな心配は、


「ですが、俺は、八智絵を心から愛しているんです。」


叔父さんの言葉があれば、簡単に吹き飛ぶ。


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