姪は叔父さんに恋してる
その時の叔父さんの表情は、私ですら滅多に見られないものだった。
今まで叔父さんも、お父さんという壁に阻まれてきたんだよね。
どれだけ想ったところで、正しい反応をするお父さんには勝てないのだから。
でもその溝は埋まりつつある。
私と叔父さんの想いがリンクして、もうすぐで、この壁を越えられそうなんだ。
「俺は八智絵を護ります。他者からも外敵からも、時には俺自身からも。
八智絵に降りかかる危険を全て取り払えるとは言いません。ですが、その火の粉をこの身で受け止める覚悟はあります。
命を捨てても、構いません。」
瞳に宿る決意。
これを私から隠して、今まで叔父さんはどうやって培ってきたんだろう。
隠し事を嫌う私もこの時ばかりは、その理由を知らなくてもいいと思った。