姪は叔父さんに恋してる
叔父さんの真摯な姿勢にお父さんは困惑しつつ、叔父さんの脚のギプスを見ながら言う。
「そのような形(なり)で言われたところで…説得力も無いな。」
それは明らかに、この怪我の経緯を知らない故の言葉。
私の心に巣くう罪悪感が揺らぎ、目を伏せようとした。
「……それ、叔父さんが私を庇った怪我なの。」
伏せようとしたけど、私の中の良心が“いけない”と叫んだ。
ここで言葉を途絶えさせてはいけない。
叔父さんに怪我をさせたのは、紛れも無く自分じゃないか。
それを今伝えないでどうするの?
叔父さんに命を救われたことを、立ちはだかる“壁”に示さなくて…どうする?
「工事現場で…鉄骨が落ちて、叔父さんは私を助けてくれたの。代わりに自分が怪我をして。…自分が、死ぬかもしれなかったのに。」
こうして口にしている最中にも、叔父さんの存在は至高であり、私は罪悪感と同等の…感謝を噛み締める。