戦国ライフ-もうひとつの空-
私は戸惑いながらも、彼の隣に腰を下ろす。
「そう言えば私、助けて頂いたのにまだお名前を…」
時様)「ああ……
俺は時宗(トキムネ)。で、アイツは半蔵。まぁ、適当に呼んでくれ。
で?何か思い出したのか?」
「いいえ…全然。でも…このままでいいのかも…と思ってもいるんです…。可笑しいですよね、私。自分が誰なのか、わからないまま生きていくなんて…。」
時宗)「………。」
彼は真剣に私の話に耳を傾ける。
「でも、知るのが怖いんです。半蔵さんが言う様に、本当に身投げをしたのなら…。
何だか全てを思い出す事が怖くなってしまって。」
時宗)「…その気持ち、わからなくもないな。」