戦国ライフ-もうひとつの空-
突然声をかけられ、振り返ると、
不機嫌そうに、眉間にシワを寄せた、時様と呼ばれる男が立っていた。
「あの…眠れなくて。すみません、起こしちゃいましたよね。もう戻りますから。」
私は色々問い詰められるのが怖くて、彼の顔を見ないようにいそいそと中に入ろうとした。
その時…
ガシッ。
時様)「待て。」
急に腕を掴まれ、驚きのあまり彼に目を向ける。
時様)「眠れないんだろ?なら、無理しなくていいんじゃねぇか。」
「え?あの…それって…」
時様)「どーせ朝には出て行くンだしな。話くらい聞いてやる。」
偉そうにそう言うと、彼はドカッと地面に座り胡座(アグラ)をかいた。