みひつの天然色
「あたし、透夜がいい。それでも、唯一のことだけ、見てないといけな
い?」

熱が出たせいで、脳細胞が変化したのかもしれない。

あたしには、ありえない直球を投げてしまってる。

はいサヨナラ、カコーンって、彼方に打ち返されたらどうするんだろう。

「どっちにしても、唯一から、目が離せるとは思ってないけど」

自分で自分の言葉を処理して、歩き出す。

「・・・唯一の、お見舞いに、行く?」

透夜は言った。

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