みひつの天然色
そして、唯一の家のドアの向こう側では、すこぶる元気な唯一が笑っていた。

「ごめん。どうも伽羅の熱が移ったらしくて」

すこぶる元気、なのは見た目だけらしかった。

それでも、あたしと透夜は、その場に座り込みそうなくらいにほっとした。

「それで、頼みがあるんだけど、今日親父もお袋も留守なんだ。

看病してくれない?」

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