巡愛。~ずっと好きだった~



カラン、コロン―――



下駄を鳴らして夜道を歩いていく。


神社に近付くにつれ、賑やかな音が聞こえてきた。


石段を上って神社に到着すると、既に盆踊りはスタートしていた。


やぐらの周りで円になって何人かが踊っている。


その中心に、私の視線は止まった。


やぐらの中心に…健ちゃんが、いた。


健ちゃんはやぐらの中心で太鼓を叩いている。


手ぬぐいを捩って頭に巻き、ハッピという訳ではなく普通の甚平姿で、音頭に合わせて叩いてる。


私の視線は健ちゃんに釘付けになった。


そして…ドキンドキン…と心臓の音が早くなっていく。



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