キミの隣に
相変わらず目立つなあ
・・・この人

割とキレーな容姿で、
里奈ちゃんが、
ビジュアル系ぽいって
いったのも解る気がする。

名言だと思ったら、
自然と笑んでしまっていた。

確か、同じ学校の先輩だった
とか、言ってたかな?

「これっ!」

ほとんど、胸元に、
押し付けられる様に渡された
ショップ袋は、
オシャレなもので、
気遣ってくれたのかな?って
思った。

朝早くすいません・・・
そう、口を開きかけたけれど、
なんか用事があるらしくて、
こちらの言葉など聞かずに、
彼は去っていってしまった。

「ごめん。時間ないから行く。
見られんのも
好きじゃないし。」

そういって。


走り去る車を呆然と
見送ってしまった。


目立つのが嫌いな男が
あんな派手な音、
弾かないでしょ?

いまだって・・・

相当、注目あびてたと
思うんだよね。


もしかして、天然かなあ?

見送りつつ、
内心、苦笑した。



 

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