キミの隣に
決まっちまった
みたいだな。

次のレッスンの時には
俺の手元にも
結果がくるだろう。

「ぁあれぇ・・・
どこいった・・かな?」

狩野さんが、思い立ったように
かばんの中の何かを
探し始める。

「狩野さん?」

堂野さんが不思議そうに、
声をかける。

「ん?たしか、リスト
あったと思うんだけど・・・」

「ああ、俺もってますよ。
何か、気になるんすか?」

「そういえば、渡辺さん、
もう一個、オファーを受けるか
迷ってるってゆってて。
結局どうしたのかなあと
思って。」



「ああ、空欄、うちの他も
何個か、ありましたね。」

「それで、昨日、確定版を
もらったんだけど・・・
あ。あった。」

思わず、覗きこむ。


『渡辺真月』・・・
どこだ・・・?

「そういや、透君に聞いたけど
鷹尾さん、渡辺さんと
ライブやるって?」

「マジッ?!
別科の生徒ってアリっ?!」

狩野さんの横で
堂野さんが、反応した。

「ああ、里奈に頼んだら、
際で無理だって断られて、
紹介してもらったんです。」

させたとゆうか・・
 

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