君はまた僕を好きになる。

┗敦史side


「いらっしゃいませぇ~」

明るい声が響くコンビニの店内。

俺は無意識に優香の姿を探した。

優香がここでバイトをするようになってから、近くを通り過ぎる時に

もしかしたら、バイト中に優香の記憶が戻るかもしれないと
店内にいる優香を確認する事はあったが
店の中まで入って来たのは
初めてだった。

どうやら、優香は
自分が働いている姿を俺に見られる事が嫌らしく

「絶対来ないで!」
と言われた。

「どうして?」と聞くと

「よく分からないけど…恥ずかしいから…」


という返事が返ってきた。




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