君はまた僕を好きになる。

「クス…大丈夫?優香ちゃん…顔、真っ赤だよ。」


ニヤついた顔で笑われて、余計に顔が赤く染まった。


「ご…ごめんなさい。あの…その…そう!ごめんなさい!」


「えっ?何が?」


「何がって…あたし…タクシーで送ってもらっていた事…スッカリ忘れてて…お金!返してなかった!」


あたし…
なんて大切な事を…

いくらなんでも
忘れすぎだよ!


「ホント…ごめんなさい。今…今すぐ返しますんで…。

あの…いくらでしたっけ…?」

と、デニムのポケットから財布を取り出していたら


「あぁ~いいよ。
気にしないで。」

「いえ、そういうわけには…」


「ホントいいって。
それより…

俺とちょっと付き合って。」


「へっ?」




< 146 / 353 >

この作品をシェア

pagetop