君はまた僕を好きになる。
「クス…大丈夫?優香ちゃん…顔、真っ赤だよ。」
ニヤついた顔で笑われて、余計に顔が赤く染まった。
「ご…ごめんなさい。あの…その…そう!ごめんなさい!」
「えっ?何が?」
「何がって…あたし…タクシーで送ってもらっていた事…スッカリ忘れてて…お金!返してなかった!」
あたし…
なんて大切な事を…
いくらなんでも
忘れすぎだよ!
「ホント…ごめんなさい。今…今すぐ返しますんで…。
あの…いくらでしたっけ…?」
と、デニムのポケットから財布を取り出していたら
「あぁ~いいよ。
気にしないで。」
「いえ、そういうわけには…」
「ホントいいって。
それより…
俺とちょっと付き合って。」
「へっ?」