君はまた僕を好きになる。
「どうしたの?秀にぃ。凄く久しぶりじゃないですか!?
俺のほうこそ、もう忘れられていると思ってましたよ。」
久しぶりに聞いた
懐かしい人の声に
次第に声のトーンが上がっていった。
『悪い、悪い。
色々、忙しくてな。
俺がお前の事を忘れるわけないじゃないか。
お前は、俺の弟だからな。』
「あぁ~幸雄さんとは違った悪知恵を教えてくれた方のな。」
『あっ、お前…
そう言う事、言うかなぁ~せっかくいい話しでもしようと思ったのによ!』
「えっ!?悪い、悪い!今のなかった事にしてくれよ。
なに?いいことって?」
『仕方ないなぁ~まぁ、可愛い弟だからな、お前は。』
「秀にぃ…」
施設の中で良き兄貴だった幸雄さんとは違い
秀にぃは、ガキの頃、どちらかと言えばガキ大将みたいな存在で
よくイタズラや悪さをしては、保母やみんなの父親代わりだった施設長の親父っさんを怒らせては、一番可愛がられていた。