君はまた僕を好きになる。

秀にぃは、7才の頃に施設に預けられた。

両親は、俺と同じで交通事故で亡くなったそうだ…。

秀にぃは、幼い頃から、父親が趣味で弾いていたというアコースティックギターを、まるで天国へ逝ってしまった両親を思い出すように

毎日、事故が起きた夕方の6時頃、空を眺めて1人で弾いていた。

その時、秀にぃは、友達の家からの帰り道の途中だったという。

施設にいる頃は、秀にぃは、よく話してくれていた。

『いつか、必ずミュージシャンになって、このギターで曲を作るんだ』って…


そして、いつか…






────『お前さぁ…覚えているか?』


「うん?何を?」


『何を?じゃないよ。お前、もし俺がプロになったら「僕が秀にぃの為に歌詞を書いてあげる」って
昔、よく言ってたじゃないか。』



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