君はまた僕を好きになる。
ハァ…ハァ…と白い息を吐きながら、頬に突き刺さるような風が吹き荒れ、肌の感覚がなくなってきた鼻に、微かに潮風の香りを感じた。
この場所は…俺達が永遠の誓いを交わし…そして…あの悪夢が始まった場所でもある…港──…。
港に近づくにつれ、海風が容赦なく俺に襲いかかる。
とにかく、無事でいてくれ…
ただ…それだけを祈り、人気のない港で優香の姿を探した。
そして──…いたっ!優香だ!!
そこには、今にも海の中に飛び込んでしまいそうな優香の後ろ姿。
「ハァ…ハァ…ハァ…優香!!」
思いっきり優香の心に届くように叫んだ!
「優香!!お前!…なにしてるんだよ!?」
瞬間…優香の体がビクン!と反応した。
そして…少しずつ後ろを振り返り
「あっ…くん…」とか細い声で呟いた顔は、真っ青で…俺の頭の中に、ここに来るまでずっと考えないようにしていた言葉をにおわせた…。