いちばんの星
――――――
公務室に戻ったヴェルヌは、机にドカリと両足をあげぼんやりと天井を見つめている。
そのため、スティークが部屋へ入ってきた事にすら気付かなかった。
「いやぁ…一国の国王とは思えないねぇ、その態度。今会議中のはずだろ?幹部達が困ってるぞ」
机の上に投げ出されたヴェルヌの足をチラリと見ると、スティークはソファーにゆっくりと腰を下ろした。
「お前はさ、いろいろ考え過ぎなんだよ。
思った通りに行動してみなよ」
ふふっと微笑むスティークをヴェルヌはジロリと睨む。
「…聞いたのか?」
ヴェルヌの言葉には答えず、立ち上がったスティークはヴェルヌの正面に立った。
「何も言わないだけが愛じゃないと思うぞ」
スティークの言葉に、ヴェルヌは一瞬下を向くと再びスティークに顔を向けた。
その口元には、いつものヴェルヌの笑顔があった。
「お前…本当にお節介…」
そう言いながら立ち上がったヴェルヌはすれ違いざまスティークの肩に手を置いた。
「礼を言う」