いちばんの星


部屋を出るヴェルヌの後ろ姿を見つめながらスティークは小さく呟いた。



「全く…世話が焼けるふたりだ」



そう言って微笑みながらスティークはヴェルヌの部屋を後にした。


―――――


中庭を吹き抜ける風。



心地よい小鳥の声。



ミュリエルはじっと目を閉じていた。



「私の…気持ち…」



そう小さく呟いて目を開けたミュリエル。



その水色の瞳に、ある人物の姿が映る。



「ミュリエル」



自分の名前を呼ぶ愛しい人の声…



「ヴェルヌ様…」



ゆっくりと立ち上がるミュリエルの前にヴェルヌが歩みよる。



「ヴェルヌ様…私…」

「ついて来てほしい」
< 118 / 126 >

この作品をシェア

pagetop