いちばんの星


「え…」



そう言ってミュリエルの手をとると、ヴェルヌはどんどん城の中を進んでいく。



「ヴェルヌ様?どこへ…?」



ミュリエルの問いかけには答えず、ヴェルヌはある部屋の前で立ち止まった。



そして無言でその扉を開ける…



部屋の中を見たミュリエルは、驚きのあまり声を失ってしまった。



「ヴェルヌ様?」

「国王様…」



中にいたのはサヴィアーノ国の幹部達だったのだ。



サヴィアーノの大臣や他の国の外交達が座る中、中に入ったヴェルヌはミュリエルを部屋の中に招き入れた。



「王…どういう事です?会議に出席なさらずこのような…」



中にいたひとりの男がミュリエルをジロリと睨んだ。



思わずビクリと震えるミュリエルの手を、ヴェルヌは優しく握った。



「今日は皆様に伝えたい事があります」
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