地味女×イケメン男子
私はこっそり大翔君のお見舞いに行った。
病室のドアを開くと、そこにはあちらこちらに包帯に巻き付けた大翔君がいた。
少しびっくりした私は言葉を失ってしまった。
『よぉ葉菜!』
大翔君はいつもと変わらず声をかけてくれた。
｢大丈夫？
ごめんね。私のせいで。｣
大翔君は悲しそうな顔をした。
でも何も言わなかった。
｢でももう大丈夫だよ。
すぐに元通りになるよ。すぐにまた大翔君の住める世界になるから。｣
私は静かに病室を出た。
