千日紅が咲いている
私の学校の体育祭の最後を締めくくるのは、団対抗リレーだ。
団代表の1年から3年の男女6人がバトンをつなげる。
アンカーは団長というのが暗黙のルールだった。
アンカーには白団が一歩先につなぎ、そのあとを赤団が追いかけた。
高身長の大輔に小柄なヤス。
体格差的に不利なはずなのに、ヤスは速かった。
テントから見たヤスの真剣な顔に、私は自分の団の応援も忘れ、叫んでいた。
『ヤス、がんばれーっ!!』
これでもかって声援を送った。
団が違うのに応援するっていう不思議な光景かもしれないけれど、応援せずにはいられなかった。
先にテープを切ったのは白団だった。
ゴール先に立っていたヤスが印象的だった。
握りしめた赤いバトン。
頭に揺れるは赤いはちまき。
ヤスは空を見ていた。
団代表の1年から3年の男女6人がバトンをつなげる。
アンカーは団長というのが暗黙のルールだった。
アンカーには白団が一歩先につなぎ、そのあとを赤団が追いかけた。
高身長の大輔に小柄なヤス。
体格差的に不利なはずなのに、ヤスは速かった。
テントから見たヤスの真剣な顔に、私は自分の団の応援も忘れ、叫んでいた。
『ヤス、がんばれーっ!!』
これでもかって声援を送った。
団が違うのに応援するっていう不思議な光景かもしれないけれど、応援せずにはいられなかった。
先にテープを切ったのは白団だった。
ゴール先に立っていたヤスが印象的だった。
握りしめた赤いバトン。
頭に揺れるは赤いはちまき。
ヤスは空を見ていた。