時計仕掛けの宝石箱
異常な阿鼻叫喚の嵐の中で、海斗はぴくりとも動けずにいた。
‥なん、なんだよ、コレ。‥この化け物は、ナンダ‥?
なぁ‥誰か‥答えてくれよ‥?
化け物はようやく腕を噛み千切ったようだ。
びだ、と不自然な形に変形し、何本もの血染めの糸を垂らした腕が床に落ちた。
そこから流れる赤い小川と水溜まりを見た生徒達が、限界まで上がった恐怖を泣き叫んで伝えている。
化け物はその声が気に障ったのか、彼らに視線を移した。
彼の破片を付けた口はだらりと開き、生臭い息が教室内を満たしていく。
何が面白いのか、首をくるくると不可思議に回して、生徒の様子を観察している。