時計仕掛けの宝石箱








‥そのうちの一つが、海斗を見据えて、止まった。








海斗は、化け物の虚ろな双眸の奥にある<食欲>という、暗い光に気付いてしまった。



‥あぁ‥‥俺は‥死ぬの、かな‥?‥それは、嫌だなぁ‥。



それから眼を離せない状態で、海斗は無意識に口走っていた。

「響也‥蜜羽っち‥
‥助けてくれよ

‥死にたくねぇよぉ‥!!」

悲愴の言葉は教室に虚しく散り‥直後、海斗の眼前には、血糊がこびり付いた歯が参列していた。


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