時計仕掛けの宝石箱
息を飲んだ響也の横で、何故か動揺の見えない蜜羽は、何事かを小さく呟いた。

「‥‥驚いた。

‥本当に、いいのね?」

エディリーンの耳にはどうやら届いたようだが、まるで聞こえなかった響也には、エディリーンが蜜羽の発言に驚く意味が分からない。

蜜羽に問おうとした時、つい、と顔を上げてはっきりとエディリーンに告げた。

「貴方を信用します‥信じます。

だから‥
だから、私達を助けて欲しい‥連れていって欲しいんです!!」

強く吐き出された言葉は、彼女の純真な心を映したような‥誠の声に他ならなかった。

‥蜜羽は、これ程強かったであろうか。

否。彼女は強かったのだろうか。それを見せる場が多くなかっただけではないか。

(‥蜜羽‥)

一度キツく目を閉じて、幼い日から今までの彼女の姿を思い浮かべ‥。

深い色を宿した双眸を開いた。
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