我ら地球防衛中学生!!


「デモンストレーションだからな。雅の一つも出さないと、せっかく見に来たお偉いさんたちも不満が残るだろうさ。」


 まったく、それだけの理由で雅を出すというのだから、本当にいい見世物だ。


 地球を三度焼いてもまだ有り余るエネルギーを持つ、この戦艦。


 子供にしか動かせないと知った途端、いい見世物ショーに変わる。


 どうして、この艦が子供にしか動かせないのか・・・。


 ここに座っていると、分かるような気がしてくるから、不思議だ。


『えぇ!やっぱり出るの!?』


 今度は祐太から通信が入った。


 その顔は、もう見るからに真っ青だ。


「そういう手はずだろうが?お前も、昨日打ち合わせしただろう?」


『だって、海の上だよ。水深50メートルとか足つかないじゃん!』


「雅はつくだろうが・・・。」


『つかないよ!雅の全長は25メートルだよ。軽く倍近く深いところにあるよ!溺れちゃうよ!』


 知ってるよ。


「溺れねぇよ!お前、去年のシュミレーションの授業何やってたんだよ?」


 そもそも、コイツが、雅のパイロットに選ばれたというコトは、山崎祐太は小学5年生から始まる、パイロットシュミレーションの授業を常にトップクラスでクリアーしてきたというコトだ。


 確かに、去年まで俺も、そして他の誰も、シュミレーションで祐太に勝ったという話は聞いたことはない。


 水中戦もしかりだ。


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