やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「何でだよ!ポチが原因だろ?」
「・・・組長は、かわいそうではありますが、ポチさんほどではありません。」
「・・・確かにな。・・・終わってる奴、責めてもな・・・・」
真木ヒナタは、ポチを離した。
「・・・終わってるって・・・どういう意味なんですかね?」
ポチが、不安そうな顔で真木ヒナタを見る。
「・・・例えば、もし、生まれ変われるとして、ポチとミジンコだとどっちを選ぶかって問題があるなら、100人いたとして、その内の1,000人がミジンコを選ぶってほど終わってるってこと。」
「・・・?あの・・・100人いたとして、なぜ1,000人が出てくるんですか?」
「・・・100人いたとして100人が選ぶのは当然として、さらに予想外の出来事で残りの900人までミジンコを選んでしまうほど終わってるって事さ。」
「確かにそれだと終わってますね。」
なぜかポチが、笑いながら納得する。