やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】


そして、静かに私の部屋を出て行こうとした執事が、出て行く直前に私に言った。



「・・・・今日、小夜さんは、一日頑張ったので特別に寝室まで運びましたが、次回からは起きたら、自分で歩かせますよ。」



「・・・・すいません。」



私の頬は、ベットの中で赤く染まる。



ただ、救いは、そう言った執事の声は、いつもよりさらに優しさが感じられたことだった。



執事が、部屋を出て、しばらくは目が冴えていた私だけど、疲れもあって、再び眠りへと落ちた。



その日見た夢は、起きた後でも残るような甘い夢だった。




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