やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
心地よい揺れで、ふと目が覚める私。
そして、薄目を開けた目に飛び込んできたのは、至近距離の執事の顔。
(なんで?)
眠っている頭をどうにか回転させて現状を認識する私。
(・・・・・・・・龍一さんが、私を部屋に運んでくれているんだ。)
現状認識にそんなに時間はかからなかった。
お姫様だっこで執事に運ばれている私。
起きた事を伝えるべきかどうか迷うが、あまりの心地よさにそのまま黙って寝たふりを続けた。
私の部屋に到着して、私を優しくベットに寝かせ、布団をかける。