やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
翌日、私は、せっかくの休日を満喫するために朝早くに目覚ましをかけておいたはずが、起きたのは昼の11時を回った時間だった。
「・・・やっぱり疲れてたんだ、私・・・」
時計を見て、少し後悔するが、すぐに気を取り直してベットから起きる。
コンコン
私がベットから降りてすぐに部屋をノックする音が聞こえた。
「はい?」
私は、ノックに答える。
「小夜さん、起きましたか?」
執事が、ドアを開け、部屋に入ってきた。
「あっ、龍一さん、おはようございます。」
私は、寝癖のついた髪の毛を手グシで必死に直しながら挨拶をする。
「小夜さん、これ忘れないうちに渡しておきますね。」
そう言うと執事は、ポケットから厚みのある封筒を取り出し、私に渡す。