やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】

第18節:撃つべきか撃たざるべきか




私が、雑居ビルの3階に入ると、そこは、思っていた以上に酷い状況だった。



まるで、雑居ビルの3階だけ中で台風が吹き荒れたような状況。



床のいたるところに、割れたガラスや壊れたイスや机の破片、そして刃物などが散らかっていた。



部屋の角では、鮫田組の組員と見られる組員達が、その倍の人数はいると思われる笹山組の組員に囲まれて、大人しくしている。



「すいません。姉さん。これ以上は、まだ危ないですので、入らないようにお願いします。」



私に笹山組の組員の1人が声をかけてきた。



「真木さんは?」



私は、私に声をかけてきた組員に聞いた。

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