やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「黙れ、裏切り者。」
真木ヒナタが、ポチを一刀両断する。
「俺、ポチさんが同じような状況に陥ったら、間違いなく死刑っていいますね。」
サブも、冷たい目でポチを見る。
「冗談にきまってるじゃないですか?・・・小夜姉さんならわかってくれますよね。」
「ごめん。こっち見ないで・・・気持ち悪いから。・・・・私、ポチさんの死刑って言葉・・・たぶん、一生忘れないよ。」
私も冷たく突き放す。
「だから、冗談ですって~!」
ポチの絶叫が部屋に響く。
その時、部屋のドアが開き、執事が戻ってきた。