やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「何、これ?」
真木ヒナタが意味がわからないといった表情で私を見た。
「・・・・この中のDVDを絶対に結婚式までに見ておいてくださいね。・・・・・・・・私は、真木さんの意見、もの凄くわかりましたけど・・・・一般論を言う真木ヒナタは、真木ヒナタじゃないと思います!」
詳しい説明をせずに、私は、言いたい事だけ言って、部屋のドアを強く閉めた。
「・・・・何で、好きな者同士が、結婚できないんだろう・・・・そんなこと悲しいと思うけど・・・・」
部屋で独り言をつぶやく私。
「・・・・・・・・いや、やっぱり、そんなことあっちゃいけない・・・・真木さんが、動かないんなら・・・」
私は、心を決めて、携帯電話を取り出した。
そして、携帯電話でサブに電話をかけて私の部屋に呼び出した。