やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・悪い、振られちまった。というわけで、結婚式は中止な。」
残された組長が、さっぱりとした表情で一同に声をかける。
静代は、無言で組長の側にいくと、一言、「いい男になったね。」と、うれしそうに声をかけて、教会を後にした。
葵は、「私がいますわ、大和様。」と何度も繰り返して、椿 麗子に連れ出されるまで組長に声をかけていた。
そして、華木組や笹山組の組員が外に出て、教会の中には、あっという間に、私と執事とサブと組長だけになった。
「・・・・組長、すいません。」
私は、落ち込む組長を見て、声をかけた。
よく考えれば、私の作戦には、組長の気持ちが抜けていたことに、その時、気づいた。
「んっ?何で小夜が謝るんだよ。関係ないだろ、小夜は?」
組長が私を見た。