元不良の青春物語
「な、何で、そんなに必死なの?」
部員たちの説得を受け流しながら聞く。
「それは入部してくれたら話すよ。」
ロイはニコニコしながら言った。
「椎名さんが
燃えるような話っすよ!」
「いや、燃えたくないし。」
織の発言を軽く受け流し、
ロイを見据える。
ロイの眼はさっきとは違って、
何か強い覚悟をした
眼をしていた。
その眼に、私は魅せられた。
「っは!」
鼻で笑いつつ、言う。
「入ってやるよ。
ぜってー楽しい事だろ?」
不良の時の言葉遣いで、
そう言った。