元不良の青春物語
「・・・。ま、いっか。
さっさと書いて、出してこよーよ。」
しゃがんでる煉と同じように
しゃがんでもう一枚の入部届けを渡す。
「ねえ、
まだ脛がじんじんするんだけど。。」
入部届けを
受け取りながら煉がいった。
「おめでとう☆」
痛みを訴えてくる煉を無視して
私は入部届けにペンを走らせた。
「あ、ちなみに、ここの部って、
陸上部兼、ボランティア部だから。」
「ボランティア部?」
名前を書いていた手を止め、
煉に訊いた。
「大丈夫、雑用ぐらいだから、」
「ん、いや、別にいいけど、」
「そう?皆これが嫌で入らないらしいけど。」
「普通に人生歩めりゃそれで良し」
拳をにチカラを込めて、力説した。
「おやじ臭っ。」
そう、煉に一蹴された。
「うるさい。ストーカー。痴漢。」
げしっ。
「いったぁーーーっ・・・・!」
ので、さっき蹴った脛をもう1回蹴った。
さっきよりチカラを込めて。