元不良の青春物語
「なあ、あいつ、今どうなってる?」
「あいつ?」
「ほら、孤高の獣、だっけ?」
「あぁ、香高 織ね。」
「あいつなら、他校の奴らに
つれてかれたまんまじゃね?」
「今っ頃、ボロボロなんじゃね?」
「いい気味じゃん。」
ゲラゲラと笑う数人の男子に
何故か堪忍袋の尾が切れた私は、
「ねぇ、」
と、無表情で話しかけた。
「あ?」
安っぽい威嚇をしてくる
奴らを睨み返して、
一人の胸倉をつかんで、
顔を近づけた。
「その香高 織を
つれてった奴って誰?」
もう既にビビッてるそいつは、
呂律の回らない状態で話し始めた。
「き、ききききっ北校の、
や、やっ、奴らっだよ!」
「ああ。そう。じゃ。」
短く言って、
胸倉をつかんでいた手を離した。